こんにちは!中野です!!
今回は武器のメンテナンスをしたので、そのお話を。いつもより少し長いし文章力はお察しの通りですから、余程暇じゃなければ最後まで読むのはお勧めしません。あとは自己責任でお願いします。
まずこちらの武器ですが古武道で使っている「釵」という武器です。扱い方については、またいつかご紹介します。いつかね。
こちらですが少し前からグリップ部分のラバーが剝がれてきて接着剤で補強したりしていたのですが、使っていてどうもしっくりこない。この際新しいのを買おうかなぁと考えてました。
そこで行きつけの武具屋さん(武具屋で行きつけのお店があるって素敵でしょ。笑)に行って来ました。
私:「グリップが剝がれたので持ち手部分が紐の釵ってありますか?」
店主:「自分で巻くんですよ」
いや、売った方がお店の為じゃない??と思いながらも
私:「巻き方ってあるんですか?」
店主:「工夫すれば出来ますよ」
って。。そこは突き放すのね。。。
いやこれ本当に良い店主なんですよ。本当に親身になるからこそ、その人がどれ位武器を使い込むか考えてのアドバイスですからね。
結局何も買わずに帰りました。
本当に便利な世の中になりました。紐の巻き方、どの紐が良いのか、google先生は何でも答えてくれます。
とは言えいくつもやり方が出てくるし、素材も色々出てきます。とりあえずレーヨン、絹、麻紐を仕入れて今回は絹を巻く事にしました。使っていくうちに色々気づくだろうし、巻き方さえ覚えてしまえば何度でもやり直せますしね。
という事で早速グリップを剝がします。
ボンドですかね。あと剥がした時にラバーの一部が残ってます。
このままでは凸凹になるので先ずは綺麗にしましょう!
マイナスドライバーで大方削り取って後は布で拭き上げるだけ。簡単ですね。
思っていたより綺麗になりました!!
あとはひたすらグルグル巻き付ける。
はい!完成!!
軽く振ってみましたが、結構いい感じ。稽古で思いっきり振ったらどうなるのかはお楽しみです。もし気に入らなくても、素材と巻き方を工夫して色々試せばOKです!!
古武道の楽しさはただ技術を学ぶだけじゃなくて、道具を自分でアレンジ出来るのも一つかなと。まあ最初は時間がかかるので生徒さん達にアドバイス出来る所までは独学でも良いから学んでおきたいですね。
今回はクローム製の武器でしたが以前、武具屋の店主に言われた一言がとても印象的だったので最後にご紹介させて貰います。
白樫製のヌンチャクをオーダーメイドして受け取った時に
店主:「使い込めば気(木)が合いますよ」
最初は違和感を感じていても使い続ければ木が自分に、自分が木に合わせる様になっていくんですって。
木に限らず日常に溢れる道具全てに言える事ですね。
「今有るものを大切に。」
長くなりましたけど今回一番言いたかったのはシンプルな事でした。
それではまたー!!